漫画「ヒナまつり」(大武政夫)を読んでみた感想・レビュー

 

ヒナまつりとは

ヒナまつり」は漫画家 大武政夫さんが描くギャグ漫画。

2009年に隔月誌Fellows!に読み切りが掲載され、2010年より同誌で連載、年10回刊ハルタへ変更され現在も連載中。ヤクザの「新田」と超能力少女「ヒナ」の日常を描く。2018年春からアニメ化の予定。

 

ヒナまつりネタバレなし感想

独特のセンスを感じるギャグが魅力です。
「えっ、これで終わり?」というオチなしの締めが多くありますが、そんなノリが癖になってきます。

オチなしと書いてしまうと、ただ可愛い女の子たちがグダグダと話し続けるだけの漫画のように感じてしまいそうですが、そういった漫画とは一線を画しています。

盛り上げるところは盛り上げ、淡々とすすむ箇所が淡々と、しっかりと抑揚があるので作品に引き込まれます。

ギャグ漫画らしく各々のキャラも濃く魅力的です。

少々画力不足な感も否めないですが、作者の大武政夫さんはこの作品が初連載作品だそうです。
だからこそ、擦れていない勢いを感じるのかもしれません。

また、作者さんは猿渡哲也(代表作:高校鉄拳伝タフ)のアシスタントをしていたらしく、その経験からかシュールな笑いが染み付いているのかもしれません。

 

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ヒナまつりネタバレあり感想 ※以降ネタバレあり

異世界から逃げてきた超能力少女ヒナがひょんなことから現世のヤクザ新田の家で同居することになり、そんな彼女達が巻き起こすドタバタコメディ(表現は古いですが言い得て妙だと思います)というのがこの漫画です。

よくあるような、ないようなストーリーです(笑)

異世界から通信不能になったヒナを追って超能力少女の追っ手がきたり、ヒナの超能力を使ってヤクザの世界で出世していく新田の描写など本筋のストーリーはありますが基本的には1話完結型となっています。

個人的にはヒナまつりの最大の魅力の、この1話簡潔の中に大当たりが混じっているといった感想です。

ギャグ漫画としてのヒット率が非常に高く大体2~3話に1話は波が襲ってくるので気を抜いて読んでいると腹が捩れるほど笑います。
実際に電車の中でKindleで読んでいて笑いをこらえ嫌な汗をかいたことが思い出されます。

また、そんな終始逆のなかにほっかり感動するエピソードを挟んでくるので気が抜けません。

 

個人的大当たり回

  • 1巻 第三話 授業参観は突然に
  • 1巻 第五話 釣りとかもはやそれどころじゃないから
  • 2巻 第八話 新田さんは大変だな
  • 2巻 第九話 勘当ロックンロールフィーバー
  • 2巻 第十話 支配者への道
  • 3巻 第十二話 新田さんの父親はダンディー
  • 4巻 第二十話 新田美佳の東京珍道中
  • 4巻 第二十一話 教育の限界と弊害
  • 5巻 第二十二話   ホームレス生活脱却編
  • 5巻 第二十四話   サプライズは届かない
  • 5巻 第二十五話  娘よ、これが父親だ
  • 6巻 第二十八話  そしてヒナはいつも通り
  • 6巻 第二十九話  超能力少女誕生
  • 6巻 第三十二話  血と暴力と金に飢えた男
  • 7巻 第三十四話  斑鳩景のヒナ行動レポート
  • 7巻 第三十六話  仁義なき跡目問題
  • 7巻 第三十七話  チーン
  • 7巻 第三十八話  新田とヒナ
  • 8巻 第四十話  家事券2
  • 8巻 第四十一話  三嶋瞳の短期留学
  • 8巻 第四十二話  一日学校体験
  • 8巻 第四十三話  壺警察
  • 9巻 第四十五話  現実と幻想の狭間で
  • 9巻 第四十八話  必要とされる男
  • 10巻 第四十九話  これが私の高校生活
  • 10巻 第五十話  三嶋家
  • 11巻 第五十六話  帝辺高等学校の日常
  • 11巻 第五十八話  三人の絆
  • 12巻 第五十九話  怪物VS.モンスター
  • 12巻 第六十三話  怪物、未だ目覚めず
  • 13巻 第六十七話  ラーメン祭り

 

こうやってみると大当たり回多いですね。選択してない回がつまらないというわけじゃないですよ。

また、話が進んでいくごとに味付けされていくキャラも好きです。一緒に成長しているような気になれます。
基本的に駄目な属性が多い気もしますが。

 

追加されていくキャラ設定

主人公ヒナ

  • 異世界からきた超能力少女
  • 引きこもりニート
  • 無類のいくら好き
  • ロックバンドのパフォーマンス担当メンバー
  • 女子中学生
  • 女子高校生

 

引用:ヒナまつりKindle版13巻より

最初が破天荒すぎてどんどんまともな性格になってきています。

新田

  • しがないインテリヤクザ
  • 芦川組随一の武闘派
  • 主婦
  • ブロガー
  • ツボマニア
  • 芦川組若頭
  • 一流経営コンサルタント
  • 不良たちの憧れ
  • 極道神


引用:ヒナまつりKindle版12巻より

何故ヤクザになったかわからないくらいの人だがヒナに巻き込まれヤクザとしての評価がどんどん上がっていく。
ツボへの異常な執着に狂気を感じる。

アンズ

  • ヒナを追って異世界から送られてきた超能力少女
  • ホームレス
  • ラーメン屋の娘
  • 屋台ラーメン屋


引用:ヒナまつりKindle版13巻より

初期は破天荒な性格だがホームレス生活を経て聖女のような性格に変化した。ヒナが絡むとネタキャラになることも。

三嶋瞳

  • 女子中学生
  • バーリトルソングのバーテンダー(中学生)
  • キャリアウーマン(中学生)
  • アメリカ軍訓練兵(中学生)
  • 会社社長(高校生)


引用:ヒナまつりKindle版8

巻よりモブ顔ながら恐らく一番の異常性を持ち合わせている人物。何をやらせてもこなし流され続けてどこへいく。

芦川組長(親父)

  • 芦川組の組長
  • ヒナちゃん大好きマジキチじじい


引用:ヒナまつりKindle版10巻

より初期はまともな組長(?)だったが、ヒナに爺性を刺激されヒナがからむと全ての言動行動がおかしくなる人。

 

この他、魅力的なキャラや設定がつまっています。正にお祭り騒ぎ。

 

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ヒナ祭りの名言・迷言

言葉では言い表せない。あえて言うならとても美味い。【ヒナ】

引用:ヒナまつりKindle版1巻より

初めてイクラ丼を食べたヒナの発言、新田から「表現力ゼロだな」と突っ込まれる

 

あいつ…俺を困らせるために存在してるんじゃね?【新田】

引用:ヒナまつりKindle版1巻より

矢継ぎ早に新田に降りかかる問題が全てヒナが発端だったことからの一言

 

アイツはホームレス以下よ

引用:ヒナまつりKindle版2巻より

新田に愛想をつかされ勘当されたヒナに手を差し伸べたアンズ(ホームレス)にも見放されたヒナに向けてアンズ放った一言
どこから突っ込めば良いのか

 

何その死をいとわない聖人みたいな人物【斑鳩】

引用:ヒナまつりKindle版6巻より

ヒナを養子として育てている新田の存在を知った斑鳩からの一言
ヒナの過去がどれだけむちゃくちゃだったか想像がつく

 

食べて寝るだけの存在かなぁ【三嶋瞳】

引用:ヒナまつりKindle版6巻より

瞳ちゃんにとってヒナは何?との問いに対しての返答
地味に…というより素直にひどい

 

おいおい瞬殺だよ【新田】

引用:ヒナまつりKindle版6巻より

元はヒナとゲームをして負けた時の一言をマスコミが勝手に編集しテレビに流すれ、”どれだけ敵がいても”瞬殺だよという使われ方をした
放映をみた同僚(ヤクザ)やヒナからからかわれる材料となり、おかしなファンをつくるキッカケにもなった

 

今のおまえで大丈夫なら世界に病はないよ【新田】

引用:ヒナまつりKindle版7巻より

様子がおかしいというレベルではなく狼狽しているヒナの「大丈夫だよ」に対しての言葉。

 

殺マスク【教師(横山霞)他多数】

引用:ヒナまつりKindle版11巻より

殺人ニワトリ(略してニワトリ)を自称しているが周りからは「殺マスク」と呼ばれている。
どう見ても殺マスク

 

ヒナちゃん大好きマジキチじじい【サブ】

引用:ヒナまつりKindle版12巻より

アンズに異常な父性をみせる新田に対してサブが引き合いとしてだした表現。
元芦川組長に対しこの表現は酷い

 

宗教かな【三嶋瞳】

引用:ヒナまつりKindle版13巻より

アンズの周りの父性・母性を丸出しにする大人たちに向かっての感想。
ごもっとも。

ヒナまつりあらすじ

【中学生編】

異世界から突如現れた超能力少女ヒナはなし崩し的にインテリヤクザ新田の家に同居することになった。
ぎこちないながらも親子としての形をつくった同居生活が進んで行くがヒナの超能力の暴走が原因で新田のヤクザとしての評判が勝手に上がっていく。

ヒナが中学に通い始める。

ヒナを処分するために異世界から超能力少女「アンズ」が送られてくる。
超能力バトル(あっちむいてホイ)に勝利したヒナ。
二人は和解し、アンズは異世界に帰り「ヒナを始末した」と報告してくれると約束するが、異世界を渡航するための道具「玉」が壊れてしまい、アンズもこちらの世界に留まることとなる。
アンズのホームレス生活スタート。

あまりの破天荒さにヒナが新田に勘当される。
家を追い出されアンズとホームレス生活をするが、アンズにも愛想をつかされ放り出されるヒナ。
超能力を使い路上パフォーマーとして生計をたてていると、同じく路上演奏していたロックバンドに誘われロックとイリュージョンの融合「ロックージョン」を生み出す。
家に帰りたくなったヒナはバンドを抜け新田に誤ったことで同居生活再開。

ヒナの同級生「三嶋瞳(中学生)」人手が足りてない「バーリトルソング」で無理やり働かされはじめる。

新田の親と妹にヒナとの同居がバレた為、実家に説明しに行く二人。
養子として育てることが周囲に徐々に浸透し既成事実となっていく。

ヒナの自由奔放な行いによって新田のヤクザとしての悪評がどんどん広がっていく。

新田の妹「新田美佳」が仕事を止め無職となり、酒を飲み暴力をかざし好き放題行動する迷惑な生き物に。

アンズがホームレス生活を卒業しラーメン店の養子となる。

新田の兄貴分「内藤」が刑務所から出社。トラブルメーカーがひとり増える。

ヒナが骨折する。骨折中にまたもや問題をおこし、結果新田のヤクザとしての悪評が広がる

ヒナの始末が難しいと考えた異世界の管理者が「ヒナの始末」の方向性をかえ「ヒナの行動監視」を目的として「斑鳩景」を送ってくる。
新田や周りとの生活で丸くなったヒナの行動をみて驚く斑鳩。
行動調査の流れで犬を飼うこととなる斑鳩。(捨てられた犬に対しどのような行動をとるかという調査で用意した犬)

内藤の息子「前田仁志」が登場。刑務所に入っていた父にあったことがない仁志はヒナの生い立ちを勘違いし惹かれ惚れてしまう。

瞳(中学生)がリトルソングで働きつつも、周囲に流されいくつもの仕事をかけもつキャリアウーマンとなる。

継続してヒナの素行調査を行う斑鳩だが、調査項目の多さに調査が進まない。
蓄えもつき餓死を選ぼうとするが飼い犬のために働き始めることを決意。スーパーのパートとなる。

芦川組の組長(新田の親分)が引退を決意。
跡目は若頭がつくこととなるが、その後釜として新田が若頭を襲名。

新田の出世を祝うほどヒナに常識が備わる(祝い方は異常だが)

ヒナの素行調査を行っていた斑鳩がヒナに接触しヒナを連れて帰ると宣言。
帰りたくないヒナだが周りに迷惑がかからないように素直に帰ることを選択する。
新田に別れをつげいざ帰ろうとするが、帰るための転送道具「玉」を紛失していた為帰ることができず新田との同居生活継続。
転送道具の「玉」を届けてさせるため3人目の超能力少女「マオ」がこちらの世界に呼ばれる。

こちらの世界に呼ばれた「マオ」だが無人島に転送が行われてしまった為、サバイバル生活がスタート。

英会話を身につける為に短期留学をすることになった瞳だが手違いで米軍の訓練施設に行くこととなる。
戦闘スキルも身につけることとなる瞳。

一時的にアンズを預かることとなった新田は父性に目覚めアンズのファンとなる。

唐突に3年後に舞台がジャンプ。

【高校生編】

無人島から脱出したマオは中国で超人憲法の師範として活躍していた。
日本支部を任されたマオはようやく日本に迎える。

高校生になったヒナは相変わらずのトライブルメイカーながらも協調性をみにつけ常識も身についてきているように見える。

瞳(高校生)はリトルソングを辞め身分を隠し社長としてバリバリ活躍。

日本にたどり着いたマオはメディア(TV番組)のい力をかり斑鳩と再開。
再開した斑鳩は4児の母親となっていた。
もはや当初の「玉を届ける」という目的は有耶無耶となっていた。

アンズが義父のラーメンの味を次ぐために屋台のラーメン屋をスタート。

新田が惚れていたバーリトルソングのバーテン詩子は、依存していた瞳が店を辞めてしまったことによって酒を飲んでスロットをするだけの生き物となる。

瞳(高校生)と新田がとある商談のコンペで対決し、人脈をフル活用した新田が辛くも勝利する。
今まで万能だった瞳が新田に惚れたような描写あり。

異世界の超能力少女を縛るための首輪(任意で締めることにより対象を殺害できる)を解除するためにアンズとマオが断食(※ヒナは能力が暴走した際に勝手にはずれた)
過酷な環境を耐えきり晴れて3人共自由の身となる。

関西のヤクザ邪道会が関東の王道会(新田の所属する芦川組の親組織)に抗争をしかけてくる。

邪道会には異世界から来た超能力少年「ハル」が味方についていた。
能力を使い抗争をしかけてくる邪道会に対しヒナの力で対抗する芦川組。
辛くも勝利した芦川組(ヒナ)だが結果新田が1人で邪道会に勝利したように勘違いされ「極道神」として崇められる。

ヒナと邂逅したハルはこの世界にきた目的を「ロックージョンをするため」と語る。

※以上13巻までのあらすじ

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